復興への思い共有 災害支援感謝のつどい 厚真町社協
2018年9月に発生した胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町への支援に対し、現状と感謝の思いを伝える「災害支援感謝のつどい」が12日、町総合福祉センターで開かれた。町民や発災後に駆け付けたボランティアらが久しぶりの再会を喜ぶとともに、復興への思いを共有した。
町社会福祉協議会が主催。町内外から約150人が出席したほか、オンラインで同時配信した。
オープニングでは、町民吹奏楽団、厚真中学校吹奏楽部などが演奏や合唱などを披露して開幕を飾った。町社協の大橋正治会長は「生活は安定しているが、心のダメージや現状の変化に対応し切れていない部分が多々ある。4年前を思い返しながら、今後の復興の糧にしていけたら」とあいさつ。西野和博副町長は「震災の記憶を風化させないように教訓、経験を生かして命を守る防災、減災対策に取り組んでいく」と話した。
町災害ボランティアセンターは発災翌日に立ち上がり、20年12月末まで設置。全国から延べ5504人が来町し、1229件の支援に当たった。
同センターで活動して以来、町内を訪れるようになった札幌市在住の伊藤弘さん(41)は「復興は進んでいると思ったが、まだ道半ばと分かった。(町内の飲食店店主が)当時インタビューを受けているのを思い出したりして感極まるものがあった」と胸を熱くし、「何かあった時にはまたお手伝いをしていきたい」と気持ちを新たにしていた。
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