発行した「釧路で園芸」を手にする濱木会長（左）と下山編集長

　釧路市の緑化推進運動をけん引する「緑いっぱい市民運動」世話人会（濱木義雅会長）が創立５０周年を記念して「釧路で園芸～特有の気候を生かして花と緑の地域づくり～」を発行、販売を開始した。釧路市の気温に始まり園芸の基本となる土づくり、種まきと育苗、山野草から家庭菜園まで釧路の気候と園芸全般にわたる情報が網羅されている。まさに釧路での園芸の手引き書となっている。（伊東義晃）

　同会は１９７７年に当時の気候風土にマッチした園芸の手引き書となる「釧路の園芸」を発行した。濱木会長は「あれから４５年以上が経過したので、現在の釧路の気候風土、園芸に関わる人たちを紹介する本を創立５０周年を記念して発行することになりました」と発行の経緯を語る。

　現在の釧路の気候風土から園芸全般を編集する「釧路で園芸」の編集長には、

　釧路市ＰＴＡ連合会の出　版物をはじめ、数々の出版　に関わってきた下山泰史　さんが担当。執筆者には帯　広畜産大の小池正徳教授　や木下林太郎助教、釧路フ　ラワーマスター花くらぶ　の高橋敏範さんや片村裕子さん、篠原園芸の篠原恒也さん、太田千草園の太田武憲さん、そして、釧路山草会の宮本正義さんと、それぞれその道のプロたちがペンを走らせた。協力団体や個人の活動紹介、地域の緑化推進運動の姿が網羅されている。

　濱木会長は「釧路の北大通には高山植物のコマクサが花を付け、美しい姿を見せている。緑化推進はまさに裾野を広げていくことが大切だ。現代版の釧路での園芸の手引き書を有効に活用してほしい」と話している。

　「釧路で園芸」Ａ４判９５㌻。１冊１０００円。コーチャンフォー釧路店で取り扱っている。