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室蘭民報

300人“音楽の旅”堪能 チェコのチェロ四重奏団初公演【室蘭】

多彩なプログラムで聴衆を魅了したコンサート

公演前の楽屋で室蘭民報紙面を見て盛り上がるメンバーたち

多彩な楽曲を披露

 欧州・チェコ共和国のチェロ四重奏団「プラハ・チェロ・リパブリック」が来道し21日、室蘭市幸町の室ガス文化センターで公演した。クラシックからポップスまで多彩な楽曲を披露し、詰めかけた聴衆約300人から万雷の拍手を浴びた。

 前身は「プラハ・チェロ・カルテット」。動画投稿サイト・ユーチューブで公開した「オペラ座の怪人」の演奏動画が、再生数3千万回を突破し、注目を集めた。今春、中心メンバー3人が新たに気鋭のチェロ奏者を迎え、同団を結成した。

 「聴衆には、日常を忘れ2時間の“音楽の旅”を楽しんでほしい」。メンバーのペトル・シュパチェクさん(34)が、公演前の楽屋で、こう意気込んで始まった公演は2部構成。クラシック曲がメインの1部は、母国の作曲家、ドボルザークの楽曲などを情感たっぷりに演奏した。

 続く2部ではミュージカルの名曲、クイーンやビートルズなどのヒット曲で会場を沸かせた。演奏の合間には、公演のために覚えた日本語で「皆さんにお会いできてうれしい」「サッポロビール最高」などとあいさつし、サービス精神たっぷり。アンコールにはフランク・シナトラの「マイ・ウェイ」など2曲を披露した。

 室蘭開港150年市制施行100年記念事業で、室蘭での公演は初。NPO法人室蘭文化センター(三村美代子理事長)が主催した。

 音楽ファンを自認する輪西町の主婦、佐藤久子さん(73)は「素晴らしかった。演出も楽しく引き込まれた」と笑顔を見せた。

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