製造が本格化しているイクラの醤油漬け

　水産加工のカネサン佐藤水産（室蘭市東町、佐藤有一社長）は、道産イクラを使用した醤油（しょうゆ）漬けの製造を本格化。キラキラと赤色に輝くイクラは、宝石のような鮮やかさ。

　知床周辺海域で水揚げされたイクラにこだわっている。水揚げ後、すぐに卵を抽出。鮮度を保ちながらチャーター便で本社内の工場へ直送している。完熟卵のみを使用しており、飽和塩水で洗浄して生臭さを取り除いている。無添加で仕上げており、ドリップが出ないこともおいしさの秘訣だ。

　こだわりが詰まった商品は贈答用として人気。年末の食卓を飾る逸品として、道内外の市場を中心に、多くは九州へも流通している。

　例年並みの３０トンほどの製造を見込んでおり、竹内健治取締役統括本部長は「日本一のイクラを目指している。ブランド価値を落とさないよう、妥協しない製造を続けたい」としている。