完成した「シャッターアート」をＰＲする乙部さん、野崎さん、後藤代表（右から）

　釧路市愛国商店街の野球ショップ「ＲｙｋｅｙＳｐｏｒｔｓ（リッキースポーツ、後藤健匠代表）」の店舗に、親子で野球をしている「シャッターアート」が描かれ、話題を呼んでいる。

　同店は今年４月にオープン。野球専門店としてグローブやスパイクの販売、Ｔシャツ製作のほか、野球教室も開いている。後藤代表は札幌日大高校出身で、２００２年の春のセンバツ高校野球に投手として出場した経験があり、大学卒業後は大手コンビニエンスストアに就職。１４年ごろから道東地区で店舗開発を行う社員として釧路に出入りするようになり、釧路の野球レベルや野球熱が高いと感じ、出店を決めたという。

　今回のシャッターアートは後藤代表が「商店街の景観を少しでも向上させたい」と考え企画。神奈川県を中心に地域活性化を目的とした「壁画プロジェクト」に取り組み、同県二宮駅の商店街に、葛飾北斎の浮世絵壁画アートも描いた「ＥａｓｔｓｉｄｅＴｒａｎｓｉｔｉｏｎ」共同代表の野崎良太さんと乙部遊さんに依頼して実現した。

　野崎さんと乙部さんは横５㍍、縦３㍍ほどの同店シャッターに、赤、青、白のペンキを使い、ニューヨークヤンキースの選手と子供がバッティング練習に取り組む様子を、約３日間かけて描いた。シャッターアートは同店営業時間外に観覧することができ、閉店後午後１０時ごろまではライトアップもしている。後藤代表は「たくさんの人に見てもらい、アートを通して野球文化を広げていければ。他の店舗も続いてくれたらうれしい」と話している。

　同店の営業時間は平日正午、土、日、祝日は午前１０時からで午後７時閉店。火曜日定休。問い合わせは０８０（１８９４）５３１３へ。