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室蘭民報

白血病克服、163キロ完走 市内の豊年さん「家族、友人に恩返し」、北海道トライアスロン【室蘭】

スイム、バイクを終え、笑顔で最後のランに挑む豊年さん

 家族や友人に恩返ししたい-。室蘭市在住の豊年真士さん(26)が8月28日に洞爺湖町で開かれた北海道トライアスロンに初出場し見事、完走した。豊年さんは2020年に急性前骨髄球性白血病を発症し、半年後に完全寛解。その後厳しいトレーニングに励み同大会に挑んだ。闘病生活、トライアスロンの挑戦を経て「乗り越えられない壁はないと感じた。今後もチャレンジを続け、さまざまな世界を見ていきたい」と力強く話した。

豊年さんは室蘭市出身。室蘭東翔高校を卒業し、日本製鉄北日本製鉄所室蘭地区に就職。3交代勤務をしながら小学校から始めたサッカー、趣味のキャンプなどを楽しみながら充実した日々を送っていた。

 20年6月、激しい頭痛と倦怠感が突然襲う。市内の病院で白血病の疑いがあると言われ、札幌市内の病院に転院。つらい抗がん剤治療など約半年間の入院生活を経て、12月末に完全寛解した。

 退院後は免疫、体力向上のため運動を始めた。「せっかく運動をするなら何か目標を」と過酷なスポーツであるトライアスロンへの挑戦を決め、仕事が終わった後や休日にはジムに通う日々を続けた。

 同トライアスロンはスイム2キロ、バイク(自転車)138キロ、ランニング23・1キロの計163・1キロ。当日は応援に駆け付けた家族や友人に見守られ、軽快なスタートを切った。「スイム、バイクで体力を使い果たし、最後のランはとにかくつらかった」と豊年さん。つらい中、支えてくれた人たちに恩返しするためにも「どうしても完走したかった」。沿道にはたくさんの応援があり「競技を続ける活力となり、ゴールまでたどり着くことができた」と振り返る。

 闘病中、同じ病気で亡くなっていく人も目の当たりにしてきたという豊年さんは「自分がいま生きているのは奇跡に近い。生かされている意味を感じ、これからも毎日感謝を胸に生きていく」と前向きに語った。

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