【日高】門別図書館郷土資料館は17日、１９９２年に旧門別町開基１２０年を記念して同館前に設置された「タイムカプセル」を30年振りに開封した。 　この日、中に入っているものは当日配布せず、後日改めて配布するということもあり、約30人ほどが見守る中開封作業を行った。同館では、「当時、小学生だった方、覚えていますか？」とあらかじめ開封を周知した。

　92年当時、旧門別町の小学校は富川・門別・厚賀・庫富・豊郷・清畠・賀張・里平・正和の計９校あり、児童数は１１１９人だった。

　30年が経ち存続している学校は富川・門別・厚賀の３校と、町の合併により日高小が加わり計４校。現在の町内児童数は５０１人（門別地区４６１人）と半減した。

　タイムカプセル内部は、ステンレス製のふた付きケース６箱に分けられて入っていたが、やはり30年という年月により、湿気による傷みが激しく、紙と紙がへばりついて現段階でははがせず、カビだらけなどの理由からさわれない状態。

　柴田哲図書館長は「１カ月程度乾燥させ中身を確認したうえで、各学校（９校）のリストを作って渡せる状態になったら広報、図書館ホームページで知らせたい」と話している。

　開封時の動画・当日撮影した写真は、パネルにはって図書館のＡＶコーナー前に展示（10月中旬まで）。また、ポストカード（限定２００枚）をカウンターに用意。希望者に配布している。

　問い合わせは門別図書館郷土資料館（☎　０１４５６・２・３７４６）へ。

門別図書館に設置されたタイムカプセルを30年ぶりに開封