新たにマリンブルーのサッカーボールをデザインしたガスホルダー１号機

　室蘭ガス（室蘭市日の出町、末長守人社長）が５月６日から実施してきた、輪西工場の球形ガスホルダー（ガスタンク）１号機のメンテナンスがまもなく終了する。室蘭をイメージしたマリンブルーとブランドマークをあしらったサッカーボールのデザインがお目見えし、室蘭新道の通行者の目を引いている。

　１号機は１９７３年建設。内径１６．８５メートル、容量２５００立方メートル、高さ１８メートル。室蘭液化天然ガス基地（御崎町）から供給された天然ガスを貯蔵し、市内の住宅、病院、工場、商業施設などに都市ガスとして提供している。市内のライフラインを支える重要な施設だ。

　ガス事業法に基づき、これまで９回にわたってメンテナンスを実施。２基あるガスタンクのうち、１号機は８９年に開催されたはまなす国体のサッカー競技が、室蘭で行われたことを記念して同年の５回目のメンテナンスからサッカーボールに塗装されている。

　今回は、社内でデザインを検討したところ、若手社員からこれまで黒色に塗装していた部分を室蘭の海をイメージしたマリンブルーにする提案があり、さらに市のブランドマーク普及・活用促進助成制度を使って、縦、横各４メートルのブランドマークを室蘭新道から見える位置に塗装した。

　デザインを考案した一人で、営業部営業グループの真柳めぐみ主任は「今年は室蘭港開港１５０年市制施行１００年で、ガス事業誕生１５０年でもある記念の年。思ったよりもブルーが鮮やかになって良かった」と笑顔で話していた。

　メンテナンスは２６日に終了し、２７日から運用を開始する。