本別町が７月に、本別公園内に新たに設置したシャワールームが好評だ。静山キャンプ村第一キャンプ場の道路を挟んだ向かいの駐車場（町東町５７）そばにあり、キャンパーや車中泊の人たちが利用している。

キャンパーや車中泊の人たちに喜ばれている本別公園のシャワールーム

　町内では銭湯が４年前に営業を終了。本別グランドホテルも２０２０年３月から休業中で、日帰りで入浴できる場所がなかった。この数年、夏になると町役場に「汗を流せる場所はないか」との問い合わせの電話が入っていたことから、シャワールームの設置を決めた。

１０分で１００円　２４時間稼働

　町内で個室付きトレーラーハウスの製造とレンタル事業を展開する「ＫＯＹＡ．ｌａｂ（コヤラボ）」（岡崎慶太代表）が製造し、町に販売。男女各３室で、それぞれ脱衣所とシャワールームがある。決して広くはないが災害発生時には避難所での使用も可能だ。１００円で１０分間使用でき、２４時間稼働している。８月中旬の盆休み時期は１日１１０人が利用した。

　道内全域を自動車で４０日間以上かけて旅行中の京都府の男性（６８）は、今月５日に４回目の使用。「シャワーや入浴できるところを探して泊まる場所を決めている。１０分で１００円は良心的で驚き。同じ料金で２分とか５分しかないところもある」と話していた。男性によると、きらめきタウンフェスティバルが本別町で開かれた３日は、行列ができて「すごい稼働率だった」という。

　今期は１０月３１日まで。町は「施設も新しくてきれい。気持ちよく汗を流してキャンプや観光を楽しんでもらえれば」としている。問い合わせは町役場（０１５６・２２・２１４１）へ。