アイヌのサケ漁を体験【新ひだか】
【新ひだか】三石アイヌ協会(幌村司会長、会員9人)の第3回アシリチェプノミが16日、三石川蓬莱橋の河川敷で開かれ、三石小学校(桜井亮校長)の4年生23人が総合的な学習で見学、体験に訪れアイヌの歴史に理解を深めた。
幌村会長は「アイヌは縄文時代後期に東北、北海道に住んでいましたが現在はほとんど北海道にアイヌの血を引く人が住んでいます。これから行うサケ漁ですが、サケはアイヌの人たちの主食。儀式とサケ漁をよく見て学んで下さい」とあいさつ。
この日は、初めにカムイノミ(自然界への感謝の儀式)を行い、川に網を張りサケ30匹(上限)の捕獲の様子を見学した。
捕獲したサケは、アシリチェプノミ(新しいサケを迎える感謝の儀式)をして、この後のイチャルパ(先祖供養祭)の儀式などに使用すると説明。
さらに捕獲したサケを捌く作業を見学。「心臓はどれ」「触ってもいいのかな」などと質問しながら、解体されたサケを恐る恐る触って感触を確かめていた。
また、船の上からマレク(銛)でサケを捕獲する方法も体験。いけすに入った約70~80㌢のサケをマレクを使って見事に持ち上げた。
最後に、捕獲したサケの入ったアイヌ料理「チェプオハウ(サケと野菜が入ったスープ)」をみんなで味わった。
山口桜花さん(10)は「サケを網で取るところを初めて見て勉強になった。マレクを体験できてよかったけど難しかった」、山田蓮慈君(9)は「サケの解体を初めて見た。アイヌ料理のチェプオハウがおいしかった」とそれぞれ話した。
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