町内で収穫したブドウで造られた「しれとこのしずく」

　【標津】食の地産地消などに取り組む町民有志の会「美しい村標津産蕎（そ）麦（ば）作り研究会」（田村正範代表）が川北地区で昨年収穫したワイン用のブドウ「清見」で醸造したワイン「しれとこのしずく」が完成した。町川北ふれあいセンターで１５日、試飲会が開かれ、ワイン造りに携わったメンバーらがその出来に舌鼓を打った。

　清見を使用したワイン造りは根室管内では初めての試みで、メンバーは活動を通して地域活性化にもつなげたい考えだ。醸造は十勝管内芽室町のめむろワイナリーで行われ、昨年収穫した「清見」８２２㌔から赤ワインとスパークリングワイン合わせて７５０㍉㍑入り５９３本ができた。

　試飲会にはメンバーをはじめ山口将悟町長や金澤瑛前町長ら約２０人が参加。山口町長はあいさつで「ふるさと納税などの返礼品にもつながることを期待している」と述べ、金澤前町長の発声で乾杯した。参加者は地場産のサケやチーズなどを使った料理と共にワインの味を堪能した。

　町連合町内会の西田正夫会長（７４）は「飲みやすくておいしい」。町川北の酒店「山本商店」の山本祐一さんは「赤は深みに欠けるがフルーティーな味わいだ」と話していた。ワインは町川北の合田商店（川北６０）と山本商店（川北本通６）で扱っている。赤が４４００円、スパークリングが４７３０円。