江差追分全国大会で優勝した林さん

　【江差】第５８回江差追分全国大会（江差追分会、江差町主催、函館新聞社など後援）の決選会が１８日町文化会館で行われ、札幌市の会社員、林久美子さん（３３）が日本一の座を手にした。林さんは「まさか自分が優勝するとは思っていなかった。驚きというか夢みたい」と喜びを語った。

　コロナ禍の影響で全国大会は３年ぶりの開催。一般の部で１５３人がエントリー（欠場７人）し、１６、１７日の予選会を通過した５０人が決選会に臨んだ。

　林さんは「９４歳の祖父が死ぬ前に私のステージを見たいといい、元気にみんなでこの地に来られたことがすごくうれしく、それで満足だった」と話す。「緊張したが、コロナ禍を経て舞台に立てていることに感激している」と競演を振り返り、駆け寄って来た長女の怜ちゃん（３）とともに微笑んだ。

　１１８人がエントリー（欠場７人）した熟年の部は、札幌市の自由業、山田正敏さん（７４）が頂点に立った。山田さんは「７５歳までに入賞したいと思っていたところ優勝でき、最高に嬉しい」とにっこり。

　少年の部は３５人が出場し、十勝管内芽室町の山本樹さん（１３）＝上美生中１年＝が初出場で栄光をつかんだ。昨年末から江差追分を始めたばかりの山本さんは、早くも一般の部への出場に向け「技術に磨きをかけていきたい」と意気込んだ。＝大会結果は後日掲載