３年ぶりに全国大会代表に選ばれた北斗上磯中

　第７３回北海道合唱コンクール（全日本合唱連盟北海道支部など主催）は最終日の１８日、函館市民会館で中学校部門の発表が行われ、道南から混声合唱の部に３校が出場。北斗上磯中が３年ぶり２回目の全国大会出場権を手にした。函館亀田中は銅賞、函館銭亀沢中は奨励賞を受賞した。

　全国大会代表にはこのほか、同声合唱の部で室蘭東明中と札幌篠路西中が選ばれた。全国大会は、高校部門が１０月２９日、中学部門が３０日、いずれも青森市で行われる。

　この日は混声合唱の部に１４校、同声合唱の部に１４校が出場。北斗上磯中は混声合唱とピアノのための組曲「雨ニモマケズ」から「告別」（作詞・宮沢賢治、作曲・千原英喜）、函館銭亀沢中は「海のこころ」「海の宇宙」（作詞・工藤直子、作曲・信長貴富）、函館亀田中は「ヒカリ」（作詞・瀬戸沙織、作曲・松下耕）と混声三部合唱組曲「風の夏」から「夏」（作詞・鳥潟朋美、作曲・松下耕）を熱唱した。

　ダイナミックな表現と繊細なハーモニーで頂点に立った北斗上磯中３年の村田優奈部長（１５）は「２０２０年は新型コロナのために大会が中止になり、２１年は全道金賞だったが、代表の座を逃して悔しい思いをしてきた。地元の大会で悲願がかなって本当にうれしい」と笑顔を見せる。

　顧問の辻真紀子教諭は「函館で２３年ぶりの全道コンクールで、結果を出さなければいけないというプレッシャーが大きかったのでほっとしている。全国大会は楽しむ気持ちで挑みながら、３年前の銅賞以上を狙いたい」と話していた。