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釧路新聞

美原5丁目町内会 黄色いタスキで「無事です」模擬訓練で安否確認【釧路】

設置した「黄色いタスキ」を手にする土屋会長(左)と斎藤総務部長

 7月末の「日本海溝・千島海溝巨大地震での被害想定」の報道を受け、釧路市美原5丁目町内会(土屋喬敬会長、240戸)は18日、災害直後における各世帯の安否確認および逃げ遅れゼロを目指す取り組みとして「黄色いタスキ」の模擬訓練を行った。

 同町内会では災害に強いまちづくりを積極的に推進してきた。地域住民と美原小・中学校との合同避難訓練の実施や避難所となっている美原小学校の備蓄品点検整備、昨年3月には避難行動要支援訓練を実施するなど、北海道防災マスターでもある土屋会長を中心に地域防災に力を入れている。

 「黄色いタスキ」は、災害時にこのタスキを玄関ドアの取っ手や門柱など見やすい場所に「無事です」と印刷された文字が見えるように結び付ける取り組み。このことで、災害時に要支援者などの避難漏れがないよう安否確認が素早くできる効果があるとされる。土屋会長と役員らが、インターネットで目にした岡山県のケースを参考にした。

 同町内会では今年4月、「黄色いタスキ」の製作を開始し、実施日を9月18日の廃品回収日に設定。会員には回覧板などで「午前9時にタスキを玄関ドアなど見やすい場所に結び付けること」と周知した。この日は午前中に役員らが、班ごとに各世帯のタスキの設置状況を点検。全240戸中181戸で黄色いタスキを確認し、実施割合は75・4%だった。

 模擬訓練の結果を受けて土屋会長、斎藤徳幸総務部長は「半数設置してくれればと思っていたが、75%を超える結果に驚きと同時にうれしくもあり、励まされる」。コロナ禍で思うような町内会活動ができない中、コロナ初年度に重なった40周年記念事業では非接触温度計を全戸配布、会員名簿の現行化、備蓄品の点検整備など、普段できなかった活動を進めてきた。土屋会長は「黄色いタスキの模擬訓練の裏側には、災害に対する心構えを醸成する役目もある。今後も定期的に実施して、いざという時に自助が働く町内会にしていきたい」と話していた。

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