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釧路新聞

有蓋貨車 4年ぶり帰村 鶴居村ふるさと情報館で展示

きれいに再塗装され現役当時の輝きを取り戻した有蓋貨車

 【鶴居】村営軌道で生活用品などの輸送に使われ、2018年に製造元の釧路製作所で修復工事を行った有(ゆう)蓋(がい)貨車が4年ぶりに村内へ戻り、村ふるさと情報館で展示されている。

 村営軌道は、開拓民や物資の輸送を目的に、大正末期から昭和初期にかけて道東や道北を中心に国が整備を進めた簡易軌道の一つ。釧路市の新富士から村中雪裡までの29㌔を結ぶ雪裡線、同線の下幌呂から分岐し新幌呂までの19㌔を走る幌呂線が整備されたが、道路の整備で利用者が減少し、1968年に全廃された。

 有蓋貨車は高さ2㍍、幅1・8㍍、長さ6・5㍍、重量は4・6㌧で、1961年に製造。路線の廃止後は2018年まで村立鶴居中学校で野球用具の保管庫として使われていた。しかし、同軌道を含む簡易軌道の北海道遺産申請に向けた機運が高まっていたことから、修復、展示が決定。同年7月30日に釧路製作所へ運び込み、簡易軌道が北海道遺産に認定された11月に再塗装などの工事が終わった。

 展示場所が未定のため、しばらく同製作所で保管されていたが、今回、同軌道の自走客車やディーゼル機関車が保存されている、ふるさと情報館への仮設置が決まった。村の22年度予算を活用し、約220万円で貨車を置くレールを敷設。15日に同製作所から同館へ移動し、設置作業を行った。

 村教委社会教育課社会教育係の吉田綾稀さんは「貨車の今後の展示方法は関係者と検討していきたい。簡易軌道の歴史を広く知ってもらうため、浜中や別海といった簡易軌道が通っていた自治体とのスタンプラリーなど、さまざまな取り組みができれば」と展望を語った。

修復のため鶴居中学校から運び出される貨車。長年雨ざらしになっていたため、かなり色あせていたことが分かる(2018年7月30日)=星匠撮影

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