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十勝毎日新聞

多世代集う福祉施設 医ケア児支援・認知症デイ建設【鹿追】

 訪問看護ステーションなどを運営する鹿追町内のNPO法人かしわのもり(松山雅一代表理事)は、地域に開かれ誰もが集える複合的機能を持った福祉施設建設に11月、着手する。町市街地に近い元農家の住宅だったレンガ造りの住宅や馬小屋、納屋などをリノベーション。認知症対応型デイサービスや、医療的ケア児と家族が安心して過ごせるカフェ開設などを計画している。建物は来秋の完成を目指す。

施設の活用法などで意見を交わしている地域住民ら。後方にある建物がレンガの家

 同法人は2002年に設立された。保健師や看護師、社会福祉士、介護福祉士、管理栄養士、言語聴覚士らが所属。訪問看護、障害児・者の相談支援事業、医療的ケア児の在宅生活を推進するための支援、発達障害の子どもたちと家族の支援などを行っている。

 同法人のプロジェクトは、日本財団が実施した、新しい福祉のイメージをつくる施設・事業所建設に助成する「みらいの福祉施設建築プロジェクト2021」に3月に採択された。2億9031万円が助成され事業費のすべてを賄う。

 整備する場所は、町鹿追北3線8の元農家の敷地を借りる。面積約1万700平方メートルの敷地には住宅、馬小屋、納屋、森などがあり、この土地で営まれてきた記憶を残しながら整備していく。

 拠点となる施設は元農家の住宅だったレンガの家をリノベーションするとともに、隣接してカフェ部分を増築。両施設をつなぐように大きなひさしが伸び、その下をレンガ敷の風除室のような縁側とする。

 レンガの家では認知症対応型デイサービス事業を行う。カフェは誰もが利用できるが、看護師ら医療スタッフが常駐して医療的ケア児と家族も安心して過ごせるようにする。

 森には散策路を設けるなどして近くの園児や住民らが散歩に訪れ、施設に来る他の人たちと交流できる場所を目指す。

 プロジェクトは、地域コミュニティーをデザインしているstudio-L(東京、山崎亮代表)がコーディネートし、地域住民とワークショップを重ねている。「施設でどんなことがしたいか」「どういった機能があったらいいか」など意見を交わしながら設計。同法人統括所長の松山なつむさんは「誰もが入りやすく、集える場所にしていきたい」と話している。

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