新酒の仕込みが始まったはこだてわいん

　【七飯】はこだてわいん（七飯町上藤城、佐藤恭介社長）で１３日、ワインの仕込み作業が始まった。天候や気温に恵まれたことで十分な収穫量を確保できたことから、例年通りのスタートとなった。

　今年は後志管内余市町と七飯町内の自社圃場のワイン専用品種、同管内仁木町の生食用品種の計３００トン以上の仕込みを予定する。余市、仁木両町のブドウは例年と比べ状態が良く、糖度があり香り高く、フルーティーなワインが期待できるという。自社圃場のブドウは１０月に収穫する。

　この日は仁木町の白ワイン用ブドウ「ポートランド」９トンの仕込みに取り掛かった。ブドウは機械で実の選別などを行い、皮に含まれている香り成分を移すため実と皮を３～４時間ほどタンクに貯蔵。その後、搾汁し発酵用タンクに移した。

　同社企画室の松田崇係長は「皆さんの期待に応えられるよう、社員一丸となっておいしいワインを造りたい」と意気込む。ポートランドの新酒は１１月中旬ごろに発売する予定。