【弟子屈】大輪のヒマワリを咲かせて交通事故防止を願う「ひまわりの絆プロジェクト」の、改めて参加団体に事故防止を訴える「ひまわりの絆リレー」出発式が１２日、国道沿いの弟子屈車輌興業前で行われた。ヒマワリを植えた弟子屈、標茶両町の企業、団体、学校などをたすきでつなぎ、死亡事故根絶への決意を新たにする。（戸田英吾）

　２０１１年１１月、京都府内で当時４歳の男児が車にひかれて亡くなり、両親がこの男児が幼稚園で育てたヒマワリの種を生きていた証として自宅の庭に植えた。警察に託された種で交通安全の願いを込めた花を咲かす「ひまわりの絆プロジェクト」が全国各地に広がり、町内でも３年前からスタートした。

　今年度は１６カ所でヒマワリが咲き「ひまわりの絆リレー」で事故防止への思いをつなぐ。ヒマワリの花壇前で行われた出発式では、事故犠牲者のパネルを展示し、弟子屈署の井元秀樹署長が同社の坪井智裕代表取締役と弟子屈警察署協議会の横田憲治会長にたすきと絆リレーのパトカー型パネルを手渡した。

　町内では、８月に死亡事故が発生しており、井元署長は「大きな事故が起きると多くの人が悲しむ。このリレーで事故の絶無と命の大切さを訴えたい」と呼び掛け、国道沿いを行き交うドライバーに安全運転をＰＲした。

ヒマワリの花壇前で行われた出発式