北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

日高報知新聞

日高線に思いを馳せる【浦河】

 旧JR日高線を歩く「廃線ウォーク 旧・日高線を歩くin浦河」が11日、日高幌別駅に集合して行われ、道内外から72人が参加して鉄路を歩き、日高線に思いを馳せた。

 浦河町の町民有志でつくる「旧・日高線を歩く会」が、2021年3月をもって廃線となったJR日高線を歩くイベントを昨年5月に企画。しかし新型コロナウイルスの感染者が管内で発生している状況を受け、延期していた。同会の活動を引き継いだ任意団体「浦河鉄路活用プロジェクト(松山和弘会長)が主催した。

 参加者は道内外の9歳~81歳までの72人。スタッフは同団体のほか、町役場、日高信用金庫、べてるの家、浦河高校、浦河商工会議所青年部から計65人が協力。日高幌別駅~東町駅間往復約8・4㌔の鉄路を歩いた。

 当日は、午前8時半に日高幌別駅に集合。出発前に旧・日高線を歩く会の加藤広明代表が「85年乗られてきた日高線。好天にも恵まれ、鉄路を歩けることがうれしい。一人ひとり思いを馳せながら歩いてほしい」、来賓の池田拓町長は「歩くことで魅力を再発見してほしい」とそれぞれあいさつした。

 このあと参加者たちは加藤代表の「1班から出発!」の号令で午前8時42分に廃線ウォークがスタート。ヘルメットを着用した参加者は1グループ約10人の計8グループに分かれ1列に並んで歩いた。

 途中、鉄橋は渡れないため4カ所の迂回路を通り、歩道のアスファルト、鉄路に戻り枕木の上、砂の上など、普段歩くことのない道程に苦戦しながらも、海が広がる景色に癒されたほか、コンブ干場で作業する人たちに「頑張れ」と応援の声を掛けられ、折り返し地点の東町駅を目指した。

 東町駅に着いた一向はトイレ休憩を済ませたあと、日高幌別駅に11時半ごろ到着した。完走した岡田大輝君(浦河小5年)は「疲れた。普段行けないところへ行けたのが良かった。またやりたい」、淡路琶綺さん(浦河高2年)は「歩くのは大変だった。小学1年の遠足で日高線に乗ったことがある。海がきれいで、橋の上から見える景色が懐かしかった」、最後にゴールした荻伏町の手塚弘子さん(79)は「完走できてうれしい」とそれぞれ笑顔で話した。

 鉄路活用プロジェクトの松山代表は「1年越しにやっと無事に終えることができて安心しました。これからは鉄路の活用を進めていき、次のステップにいくのを楽しみにしている」と話し、「町の若い人たちが協力してくれてうれしい。手伝うことで何か感じてもらえたら」と感謝していた。

 この日の完走者は約65人だった。

コンブ干場を横目に歩く参加者たち

ゴールした参加者を拍手で出迎える松山会長(左)

関連記事

苫小牧民報

「飛鳥2」5年ぶり入港 9月、出迎え行事検討 苫クルーズ振興協が総会

苫小牧クルーズ振興協議会(会長・岩倉博文市長)は22日、2024年度総会を市役所で開き、クルーズ客船1隻の受け入れを盛り込んだ事業計画を承認した。国内最大級のクルーズ客船「飛鳥2」(定員870人、総...

十勝毎日新聞

帯信金の防犯講座人気 詐欺事例、寸劇交え【帯広】

 十勝管内でも特殊詐欺事件が相次ぐ中、帯広信用金庫(高橋常夫理事長)は、被害防止のための出前講座を続けている。具体的手口を寸劇を交えるなどして分かりやすく紹介、社会貢献事業として無料で行っており...

十勝毎日新聞

サクラ開花 史上3位タイの早さ【帯広】

 帯広測候所は23日午前、帯広市内のサクラが開花したと発表した。1953年の観測開始以来、最も早かった昨年(4月20日)よりも3日遅かったが、平年(5月2日)より9日早く、1998年と並ぶ史上3...

十勝毎日新聞

ランチ復活 名物食べて トムラウシ温泉東大雪荘、27日から【新得】

 新得町屈足トムラウシのトムラウシ温泉東大雪荘は、ゴールデンウイーク(GW)に合わせ、27日からランチ営業を再開する。名物の鹿ジンギスカン定食をはじめ、エビ天そばや豚丼などを用意。4月にはサウナの...

室蘭民報

フェリー火災、緊迫の訓練 室蘭市消防本部、迅速に放水【室蘭】

 室蘭市消防本部は、春の火災予防運動期間中(20~30日)の22日、入江町の室蘭フェリーターミナルに停泊している津軽海峡フェリー「ブルーマーメイド」で消防総合訓練を行った。船舶火災を想定し、消防...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス