ソバの白い花一面に 福島で豊作祈る松前神楽【福島】
【福島】ソバの花畑で国指定無形文化財の松前神楽の舞を楽しむ「千軒そばの花鑑賞会」が28日、福島町千軒のソバ畑で開かれた。新型コロナウイルスの感染防止のため、昨年に続き関係者のみで開催し、ソバの豊作を祈った。
千軒地域活性化実行委と千軒そば生産会(ともに佐藤孝男会長)が主催する恒例行事で、今年で20回目。実行委のメンバーら約30人が鑑賞した。
冒頭、佐藤会長が「8月に2度の大雨に見舞われたが、無事花を咲かせ鑑賞会に間に合った。生産会として期待に応えられるよう頑張ってソバを育てていきたい」とあいさつ。来賓の鳴海清春町長も「今年の豊作を祈念している」と期待を寄せた。
約3ヘクタールのソバ畑に設けられた舞台で、町松前神楽保存会(常磐井武典会長)が神楽初(ぞめ)、庭散米舞(にわさごまい)、八乙女舞、翁舞、獅子舞の5座を奏上。白い花が咲き誇る中、優雅な舞や演奏を披露し、参加者も出来栄えを褒める町独自の掛け声「ようそろー」と発していた。
福島商業高校2年生の湊由佳さん(16)、由季さん(16)の双子姉妹が巫女(みこ)の姿になって今回初めて八乙女舞を披露し、「緊張したけど、2人で合わせて舞うことができた。機会があればまた踊ってみたい」と話していた。
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