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釧路新聞

100年前の釧路地図発行 地名を考える会【釧路】

完成した釧路区市街図を見る中江会長(右)と柴田副会長

発行した釧路区市街図。中央が釧路川でその左が激しく蛇行する阿寒川

 釧路地方の地名を考える会(中江徹会長)は、釧路市制100年を記念して、釧路市立博物館の協力を得て、1921年(大正10年)発行の「釧路区市街図」と22年(同11年)発行の「釧路区詳図」の復刻版を発行した。地図は新釧路川の治水事業前の釧路川、荒れ川だった阿寒川の蛇行の様子が記され、将来を見据えた埠(ふ)頭(とう)や河口橋の計画も見られる。(堀口義彦)

 同会は、釧路市制100年を迎えた今年、記念事業が乏しいこともあり、「会として何か記念事業ができないか」と検討。「100年前の釧路の状況がどうなっていたか知ってもらおう」との思いから、同博物館が所蔵する両地図の復刻版を発行することとした。

 「釧路区市街図」と「釧路区詳図」はともに縮尺8000分の1相当で、市街図は実物の約50%、詳図は75%。「釧路区」は市制前の1920年(大正9年)に区制としていたためで、両図ともに市制直前の釧路市の様子がうかがえる。

 中でも、市街図では現在の新釧路川治水以前のため、釧路川とその支流の阿寒川の蛇行している様子が描かれており、港湾地区では、近年まで取り沙汰されていた河口に鉄道橋としての構想が描かれ、現在の南港区には二つの埠頭が計画されている。

 さらに、西部を見ると、旧鳥取村との境界線も分かる。春採湖も現在の面積よりも大きい。また、詳図では釧路川の河口付近に存在した砂州「オタイト(苧足糸)」が見られ、当時はオホーツク地区を含めた木材の集積地だった釧路にとって、重要施設だった木材を運び出す桟橋も釧路川に見られる。

 中江会長は「今回地図を製作して、当時の人々が将来の釧路の姿を描き、インフラを計画してきたことがよく分かる」と話し、柴田哲郎副会長も「このあと発展を続ける青年都市釧路の姿を知ってほしい」と話している。

 市街図、詳図はセットで1500円(税込み)で、コーチャンフォーグループ3店で扱っている。

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