薄暮時間帯にたすき型の反射材を着用し歩行する参加者

　函館中央署は２４日夜、函館市人見町で夜光反射材の効果を検証する企画「リフレクターナイトツアー」を行った。市市民部や人見町会、人見南町会など２機関３団体から約２０人が参加し、薄暮時間帯での事故のポイントを学んだ。

　夜間に歩行者が巻き込まれる交通事故を防ごうと、昨年１１月に美原地区で初めて実施し、今回で２回目。ツアーは午後６時に始まり、たすき型の反射材を着用し、人見町内の市道を約１キロ歩いた。

　２０２０年１０月、横断歩道を渡っていた女性が乗用車にはねられ死亡した現場では横断幕を掲げ、ドライバーと歩行者に交通安全を訴えた。

　同署交通第一課の久保田貴行課長は「運転時は歩行者を発見しやすいハイビームを活用し、外出時はドライバーに存在をアピールする反射材を着用して」と強調した。

　人見町会の千賀慎一会長（７３）は「常に反射材を身に付けることが大切だとあらためて感じた。特に靴に貼るものは効果的と思う」と話した。

　今月２５日現在、同署管内での死亡事故は２件（いずれも北斗市内）。函館市、七飯町内ではゼロとなっている。