特集コーナー前でこれまでの撮影活動を振り返る長倉さん

　釧路市中央図書館（中山朗生館長）の５階フロアに、釧路出身のフォトジャーナリスト長倉洋海さん（２０１９年度釧新郷土芸術賞受賞者）の特集コーナーが２７日開設され、著作や写真集４９点を紹介する。２６日には長倉さん本人が同館を訪問し、これまでの活動などへの思いを語った。

　コーナー設置は９月２９日までで、長倉さんから写真集７点が寄贈された。同館では、長倉さんが雑貨店だった釧路の実家を拠点に写真家としての経験と知識を語り伝える「長倉商店塾」の塾生による写真展が、９月に釧路市内で開かれることに呼応してコーナー開設を決め、１カ月前から準備を進めてきた。

　長倉さんはアフガニスタンなど数々の海外の戦闘地などで撮影活動を行い、これまで共著を含めると７０冊を超える本を出版してきた。この日は、戦闘地域で一生懸命笑顔で生きる人たちに惹かれ、それを多くの人に伝えたいとの思いで撮影を行ってきたことなど、これまでの活動を振り返り「一つ一つの作品が懐かしく自分の心の中に残っており、できるだけ多くの人に見てもらいたい。特に地元の釧路の人に見てもらえるとうれしい」と話していた。

　特集コーナーへの問い合わせは同館０１５４（６４）１７４０へ。