古代人の暮らし体感 北斗遺跡で史跡探訪会【釧路】
古代を学ぶ史跡探訪会「北斗遺跡と古代のくらし」が20日、釧路市北斗の史跡北斗遺跡展示館と北斗遺跡で行われ、応募した参加者10人が、古代人の生活に思いをはせた。主催は釧路市立博物館で、考古担当の澤田恭平学芸員が案内役を務めた。
はじめに澤田さんが、同展示館の展示物を解説。縄文土器の縄目は、縄文人の遊び心の表れであることや、擦文土器はヘラなどで表面を擦(こす)った跡で、両者の特徴を時代の変遷と共に紹介した。擦文時代に異民族の文化「オホーツク文化」が北方から南下し、オホーツク土器と擦文土器が合わさった「トビニタイ土器」についても言及した。
このあと、10分ほど歩いて復元竪穴住居へ移動。参加者を住居内に案内した澤田さんは、くぼ地に柱を立てて穴を掘る竪穴式住居の構造や、糸つむぎの道具を使って衣服など繊維製品を作っていた擦文人の生活の様子なども説明した。
澤田さんは、釧路市街地にある春採台地竪穴群をはじめ、武佐の森、貝塚、釧路町天寧など竪穴群があった場所を紹介。「釧路には道東でも指折りの集落跡がある。現在9月上旬まで、博物館のほか釧路市こども遊学館、港文館、イオンモール釧路昭和内郵便局、釧路武佐郵便局、市湿原展望台で、それぞれテーマを設けて土器や糸つむぎの道具、パネルなどを展示し解説文も掲示しているので、見てみてください」とアピールしていた。
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