焼肉パラダイスとビーチパラダイスが、市外のイベントでブランドマークステッカーを貼り提供している商品

　新しいまちのイメージ発信に向け、室蘭市が作成したブランドマークの活用が徐々に広まっている。市内では企業が社用車に掲示しているほか、飲食店が販売する商品にステッカーを貼るなどし、市内外でＰＲに協力。市は発信力をさらに高めたいと「普及・活用促進助成事業」の活用を呼びかけている。

　ブランドマークは、開港１５０年市制施行１００年の節目を迎え作成。デザインは、白鳥大橋、室蘭やきとり、地球岬など室蘭の魅力をシンプルに図案化。「Ｍｕｒｏｒａｎ」のロゴと「室蘭が好き。みんなで創る、住み続けたいまち」のキャッチコピーで構成している。

　市内では、さまざまな企業がブランドマークを活用する。室蘭ガスと室蘭郵便局が営業車や配達車両にステッカーを貼っているほか、道南バスも路線バスに掲示している。

　デザインは市外でも人気だ。中島町にある焼肉パラダイスとビーチパラダイスは、札幌で行われたＪリーグ公式戦などにキッチンカーを出店。提供する商品のラベルにステッカーを貼り、室蘭ＰＲにひと役買う。道内外から集まったサポーターからは「かわいい」「ステッカーは販売していないか」などの問い合わせも多いという。

　民間で広まる取り組みを加速させたい市は「普及・活用促進助成事業」の積極的な利用を呼びかける。ステッカーなどブランドマークを入れた製品を作る費用の半分（上限３万円）を助成する内容で、商品パッケージ、事務所の看板などに活用してもらうことを想定している。

　現在、助成事業の利用相談は複数あるものの、申請はまだ少ないという。市企画課は「協力してくれた事業者をホームページで公開することも検討している。どしどし応募して」と活用を期待している。問い合わせは同課、電話０１４３・２５局２１８１番へ。