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室蘭民報

宅配ボックス独自開発、施錠・開錠工夫で特許取得 北海道機械メンテナンス【室蘭】

開発中の宅配ボックス。荷物を受け取る際には一度ですべての扉を開くことができる

共働き多く“置き配”需要増

 産業機械製造の北海道機械メンテナンス(室蘭市東町、鈴木隆社長)は、戸建て住宅向けの宅配ボックスの開発を進めている。ネット注文で“置き配”の需要増を踏まえた対応で、配送業者の負担軽減も図る狙いだ。ボックスの扉の施錠・解錠の工夫で特許も取得。試作が出来上がっており、改良を重ねて来年からの販売を目指している。

防錆仕様のメッキ鋼板をベースにしている。試作ベースの寸法は高さ12・25センチ、幅59センチ、奥行き40センチ。重さは30キロほど。荷物を置く内部スペースは3等分に区切った。

 扉を開閉する工程に一工夫施した。三つの区切りごとに扉を設けており、宅配業者は荷物を入れて扉上部にあるボタンを押す。ロックがかかり、外側からは開けられない仕組み。住人が専用の鍵で開けて荷物を受け取る-という流れだ。

 開発しているボックスの扉は2枚仕掛け。荷物を入れる際に使用する三つの個別の扉のほか、鍵で開ける際には三つの扉を同時に開けられる。区切りごとに開けて受け取る一般的な宅配ボックスとの差別化を図り、ボタンと扉の仕掛けで特許を取得した。

 以前宅配業界に携わっていた、堀口孝弘統括管理部長のアイデアが開発のきっかけだった。コロナ禍もあり、在宅や巣ごもりで宅配需要は増加。一方で、配達員が届けても不在で持ち帰り、再配達で届ける-といった傾向も多くなっていた。

 「再配達を行う分だけ、二酸化炭素の排出や運搬車両の燃料代、スタッフの負担が大きくなる。宅配ボックスを開発することで、解消できるのではないか」

 思い立った堀口部長が鈴木社長に相談。鈴木社長も、配送に携わる友人から業界の動向を聞いていた。「最近は共働き世帯が多くなり、荷物を運んでも不在で持ち帰ることが多いと耳にしていた。チャレンジする意義は大きい」とゴーサインを出した。

 昨年4月から開発に着手。市内の企業に設計を依頼した。製造は中国企業の工場で行い、試作品が出来上がった。室蘭テクノセンターの補助を受けて進めており、今後改良を重ねるほかデザインも詰めていく。堀口部長は「郵便受け機能の有無など細部を詰めていく。来年から販売できれば」と話している。

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