ワイナリーのスタッフに見守られながら作業に励む金本さん（手前）

　【北斗】日本航空（ＪＡＬ）は２４日、同社が取り組む地域貢献プロジェクトの一環として、サッポロビールのワイナリー、グランポレール北海道ヴィンヤード（三ツ石）にスタッフを派遣し、同農園従業員とともに農作業に汗を流した。

　今回、ＪＡＬが派遣したのは、東京を拠点に客室乗務員を務めながら北海道の魅力発信に取り組む「ＪＡＬふるさと応援隊」２人と、函館空港を拠点に観光資源の掘り起しなどに取り組む「ふるさとアンバサダー」１人。同社は昨年から同ワイナリーの農作業に参加しているが、ふるさと応援隊の訪問は初めて。

　この日の作業は、ブドウの重なった葉を摘み取って風通しをよくする「摘葉」。午前１０時半から午後４時間ごろまで、ブドウ畑９ヘクタールのうち１ヘクタールほどのブドウの株に作業を施した。

　「応援隊」の金本愛さん（３０）は小中学生時代に小樽市、札幌市に住んでいたことがあり、「魅力あふれる北海道を全国に伝えたい」と笑顔。同じく山本直美さん（５３）は北斗市（旧大野町）の出身。「コロナ禍で外国人観光客の入国に制約があるが、道南は全世界からお客さまを迎えるポテンシャルがあると期待しています」と話す。

　函館市出身のふるさとアンバサダー木村正美さん（５０）は「今、道南にワイナリーや酒蔵が次々とオープンしている。ツアーなども企画できたら」と意気込んでいた。