胆振で広がる支援の輪 ウクライナ侵攻半年【登別・室蘭】
ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始してから、きょう24日で半年を迎える。侵攻が長期化する中、胆振では自治体や民間企業、市民による地道な支援の輪が広まっている。
■登別市いち早く 国連難民高等弁務官事務所によると、ウクライナの国外避難民数は約1115万人(16日現在)。うち日本への避難民は、1740人とされる(出入国在留管理庁、17日現在)。
道内市町村の中でも、避難民への支援をいち早く表明したのが登別市。侵攻から約1カ月後、ウクライナからの避難民3世帯に日本語教育支援や市営住宅を無償提供する方針を示した。
支援の財源を確保するため「登別市ウクライナ避難民支援プロジェクト」を発足。ふるさと納税を活用し寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」を6月から開始した。担当者は「観光地として外国人観光客を受け入れてきたノウハウを生かしたい」と話す。これまでに25人が協力。目標額450万円に対して265万3千円が集まった。9月24日まで寄付を呼びかけている。
■学校などで募金 民間企業や市民団体、学校などでは、寄付や募金活動が広がりを見せた。
室蘭市内の企業では初めて、東海建設グループ(高砂町)が日本ユニセフ協会に150万円を寄付。電材ホールディングス(大沢町)や伊達商工会議所、苫小牧の企業からも高額な寄付が相次いだ。
室蘭市天神小学校(林暁宏校長、422人)の児童会は、学校募金を実施。市民団体などによる平和を訴える街頭啓発や、反戦をテーマにした映画の上映会も実施された。
「海外で起きていることでも、他人事にせず何か助けになることを」。ウクライナの惨状に胸を痛め、活動する人たちからは、そんな声が多く聞かれた。
関連記事
樽前アートフォトコンテスト受賞 金賞に小田嶋さんの作品「待合室」
苫小牧市樽前地区の魅力を写真で伝える「樽前アートフォトコンテスト2023」(実行委員会主催)は、市内外から作品171点が寄せられ、最高位の金賞に市内錦岡の小田嶋清幸さん(72)が撮影した「待合室」...
金額 2年ぶり前年割れ 秋サケの記録的不漁響く 苫小牧市23年
苫小牧市は2023年の市内漁業統計(速報値)をまとめた。魚介類の漁獲量は前年比5・2%減の6060トン、漁獲高は4・2%減の18億8500万円(100万円未満は切り捨て)。秋サケの記録的な不漁が響...
室蘭商工会議所創立100周年 百寿の節目盛り上げ、交流フェスタなど事業多..
室蘭商工会議所(中田孔幸会頭)は今年、創立100周年を迎える。99周年の白寿だった昨年は、無料循環バスの運行やスタンプラリーなどを中島地区で開催して、地域循環の手法を整えてにぎわいづくりに臨ん...
「メレンゲクッキー」登場、地元名産「藍」を使用 伊達高等養護とシャトンが..
伊達の名産「藍」を活用し地域と交流を深める伊達高等養護学校(吉野隆宏校長)は、山下町の洋菓子店スイーツショップシャトン(西村聡美店長)とコラボし「藍のメレンゲクッキー」を商品化した。西村店長は...
最新技術で災害に強く 工学院生、登別のまちづくり検討【登別】
減災ドローンや仮想空間を活用 北海道大学公共政策大学院による「防災・減災・レジリエンス ウインタースクール」が、登別市札内町の日本工学院北海道専門学校で行われた。情報処理科・ITスペシャリスト...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館山山頂展望台の混雑解消、魅力向上へ 市が新年度から取り組み【函館】
2速度取り締まり新車両「レーダーパトカー」 広範囲を検知【十勝】
3来月からチーズ製造開始 弟子屈の工房、オープニングセレモニー【弟子屈】
4町内初のローソン開店へ Aコープ上厚真店跡に進出 住民ら歓迎 イベントも 厚真
5丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
-
1
函館山山頂展望台の混雑解消、魅力向上へ 市が新年度から取り組み【函館】
2虎杖浜ホテル、2日改装オープン 温泉棟新築/休憩所に琉球畳【白老】
3ウイスキー「立春」充填作業開始【厚岸】
4五稜郭病院、道南初のIBDセンター開設 炎症性腸疾患の患者に対応【函館】
5各地の逸品、人気 グリンデパート「うまいもの市」【室蘭】