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十勝毎日新聞

南商高生考案おせち商品化 クッキング部が独創的な18品【帯広】

 帯広南商業高校クッキング部(松木天俊部長、部員26人)がレシピを考案したオリジナルおせちが初めて全国発売される。全国規模の料理コンテスト「絶品うまいもん甲子園」などでも活躍する同部の部員たちが腕を振るい、十勝の食材をふんだんに使った独創的なおせちを完成させた。旅行代理店の東武トップツアーズとのプロジェクトで、同社は21日から十勝地区限定枠(100個)の販売受け付けを開始した。

おせち料理のレシピを考案した帯南商高クッキング部

 同社は2018年から全国の高校生とのコラボレーションで、地域の素材を生かしたおせち料理づくりに取り組んでいる。今年度は帯南商を含む14校とのコラボおせちを販売予定。多くは調理科など専門科を擁する学校で、帯南商のようなケースは珍しいという。

 帯南商クッキング部が考案した「十勝のおくりもの 北海道マルシェおせち」は「たたきごぼうきなこ和え」「十勝ゆりねのきんとん」「十勝和牛の赤ワイン煮」「池田町産ネバリスター入り うまうま煮」など18品で構成する。同部がこれまで「絶品うまいもん甲子園」に出品した「中華丸」(中華ちらしを食べやすくしたもの)や「トカチ・マカサッテ」(十勝の牛乳、ナガイモなどを使ったラザニア風料理)も入る。

 おせちはデリカファクトリー十勝(帯広)が製造し、北海道ホテル(同)が監修した。同部では昨年の秋からレシピの試作を始めた。メニューの一つ「とりこーん」を試作した渡邊美夕さん(2年)は「鶏肉の衣に、缶詰のコーンに加えてコーンフレークを使うことで、食感も良くおいしくなった」と自信をのぞかせる。

 松木部長(3年)は「おせちは普段あまり作らないので苦労した。和のものだからこそ、洋風と掛け合わせて興味を持ってもらえるようにした」と話す。下地真央さん(同)は「全国に十勝のおいしい食材を知ってもらえる。十勝に住んでいる身としてもうれしい」と喜ぶ。

帯南商高クッキング部が考案したおせち「十勝のおくりもの」。地元の食材がふんだんに使われている

十勝枠100個発売
 1個1万9000円(送料込み)で、200個を販売。十勝限定枠の受け付けは9月9日まで専用フォームで受け付ける。商品の到着は12月30日。問い合わせは東武トップツアーズ帯広支店(050・9001・6587、平日の午前9時15分~午後5時15分)へ。