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日高報知新聞

台湾花蓮県新城郷と協定【浦河】

 浦河町は10日、台湾花蓮県新城郷と友好交流推進協定を締結した。締結式は、台北駐日経済文化代表処札幌分処を起点に新城郷と浦河町をオンラインで結び執り行われ、池田拓浦河町長と何禮臺新城郷長が協定書を取り交わし、友好関係を築いていくことを約束した。

 浦河町と新城郷は、それぞれアイヌ民族とタロコ族の先住民族、原住民族の重要拠点となっていることや、どちらも太平洋に面し、浦河町はコンブやイカなどの海産物の名産地として、新城郷は海洋深層水を生産しマンボウの名産地として知られている。こうした共通点を通じて、双方の絆を深め、経済分野の互恵関係、友好関係を築いていくことを目的に協定を結んだ。

 協定書には①先住民族、原住民族における両住民同士の交流を通じて、相互の理解と協力関係を深めるよう努める②相互に地方創生及び特産品マーケティングを促進する③共に日台青少年交流を推進し、パンデミック終息後、適時に相互訪問を推進する④相互理解のもとに友好関係を強化し、日台間の繁栄と発展に寄与するよう努める―の5つを記し、相互の信頼と尊重を礎として、両地の交流関係を展開していく。

 締結式には、浦河町の池田町長、松田有宏副町長、浅野浩嗣教育長、佐々木孝雄浦河町議会議長、上田正則日高地域日台親善協会会長、津田一彦浦河アイヌ協会会長ら6人。新城郷は、何禮臺(か・れいたい)新城郷長、鄭寶秀(てい・ほうしゅう)花蓮県議会議員、邱光明(きゅう・こうめい)花蓮県議会議員、陳秀玲(ちん・しゅうれい)新城郷民代表会主席、張美華(ちょう・びか)新城郷民代表会副主席、胡琪斌(こ・きびん)外交部東部辦事処長ら6人が出席。

 台北駐日経済文化代表処の謝長延(しゃ・ちょうてい)駐日代表と札幌分処の粘信武士(ねん・しんし)札幌分処長が立ち合い、締結を見守った。  池田町長と何新城郷長がそれぞれ協定書にサインし、オンライン上で協定を締結した。協定書は日本語と中国語による一式2部を作成し、それぞれ保管する。

 何新城郷長は「協定を通じて、友好関係が強化し、さらに交流が深まることを期待する」と話し、池田町長は「コロナが終息したら、桜が満開の時季にぜひ浦河を訪れてほしい」と呼び掛けた。

 浦河アイヌ協会の津田会長は「代々伝わる歌や踊りなどでタロコ族との文化的な交流を深められれば」とコロナ終息後の交流に意欲を見せていた。

台湾の新城郷とオンラインで執り行った協定締結式

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