北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

障害者と交流理解深める いけまぜ夏フェスプレ大会 約250人参加

障害の有無にかかわらず、相互理解を深めて同じ時間を共有する障害児のアドベンチャーキャンプ「いけまぜ夏フェス」のプレ大会が7月30日、苫小牧市錦西町の北洋大学で開かれた。市内に住む障害児や家族など26世帯が参加。市民ボランティアのサポートを受けながら運動や音楽、工作、職業体験などのイベントや打ち上げ花火、書道や太鼓のパフォーマンスなどを楽しんだ。

DJ体験を楽しむ児童ら

 障がい児の積極的な活動を支援する会にわとりクラブの主催で、地元実行委(渡辺敏明実行委員長)が主幹。当初は2020年度に1泊2日間の大会を開催予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期。来年計画している本大会に向け、規模を縮小したプレ大会を企画した。

 会場には障害児や家族に加え、実行委、にわとりクラブのメンバー、市民ボランティアなど約250人が集まった。

 参加者はテーマソングの合唱で心を一つにした後、ポイントラリーをスタート。地上高20メートルまで上昇できる高所作業車への乗車や水消火器を使った消火訓練、ディスクジョッキー(DJ)が扱う音楽機器の操作、的当てやシャボン玉遊び、作品制作の体験ブースが設けられ、参加者は市民ボランティアの支援を受けながら自由にブースを巡った。

 アトラクションとして、苫小牧創作芸能研究会樽前ばやしと苫小牧東高校書道部が和太鼓演奏、書道のコラボレーションパフォーマンスを披露した。フィナーレでは、火薬の匂いを感じるくらい至近距離で打ち上がる大迫力の花火に、大人も子どもも大興奮。「また会いましょう」と、笑顔で再会を誓った。

 初めていけまぜに参加したという推名詩織さん(28)=澄川町=は「息子の知らなかった一面を見ることができた。本大会も友だちと誘い合って参加できれば」と笑顔。苫小牧支援学校に通う長男を含む子ども2人と参加した柴垣美保さん(42)=明野元町=は「子どもの障害のため、地元の祭りにも参加しにくいがここでは安心して遊ばせることができる。音楽が好きなので、DJ体験を喜んでいた」と話していた。

 市民ボランティアも、イベントが学びや気付きにつながった様子。苫東高書道部の松本滉平さん(3年)は「何となく助ける側とばかり思っていたけど、参加者の明るい笑顔に緊張をほぐしてもらい、一方的な関係ではないことに気付けた」と語る。

 コロナの感染状況を見極めながら、来年は通常開催する計画だ。にわとりクラブの髙橋義男理事長は「人は皆、持ちつ持たれつ。短い時間でも人と人は心を通い合わせ、深い関係になることができる」と強調。「いけまぜはそれを実感し、よりよい地域づくりにつなげる機会」と述べた。

関連記事

室蘭民報

青蘭飛躍に期待、フェリー2日就航 室蘭で開設記念式典、船社や経済界が新航..

 あす2日の青蘭フェリー就航を前に、運航する津軽海峡フェリー(函館市、村上玉樹代表取締役社長)は9月30日、室蘭港フェリーふ頭に停泊している「ブルーマーメイド」船内で、航路開設記念式典を開催し、...

室蘭民報

3千人心躍る、ブルーマーメイド 津軽海峡フェリー船内見学会、抽選や青森名..

 津軽海峡フェリー(本社函館市、村上玉樹代表取締役社長)が9月30日に実施した、室蘭-青森間で運航するフェリー「ブルーマーメイド」の船内見学会には、市内外から約3千人が訪れた。15年ぶりの青蘭フ...

室蘭民報

迫真、幸恵の生涯 舞台女優・舞香さん一人芝居【登別】

葛藤、苦悩 観衆見入る  「アイヌ神謡集」の著者として知られる知里幸恵の生涯を描いた一人芝居「神々の謡(うた)~知里幸恵の自ら歌った謡~」(登別市教育委員会主催)が9月29日、登別港町の観光交流...

十勝毎日新聞

柏葉生の「翼」に 100年碑除幕式【帯広】

 帯広柏葉高校全日制100周年・定時制70周年記念事業で制作した記念碑「希望の翼」の除幕式(記念事業協賛会主催)が1日、同校玄関前広場で開かれた。関係者60人が同校の歴史と未来に思いをはせた。 ...

十勝毎日新聞

フクハラ長崎屋店が閉店 市中心部最後のスーパー【帯広】

 旧長崎屋帯広店(現帯広駅南ビル、市西4南12)内にある「フクハラ長崎屋店」(佐々木伸隆店長)が9月30日で閉店し、12年間の営業を終えた。市内中心部から食品スーパーマーケットの灯が消えた。  ...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス