アイヌ文化環境保全の情報発信【平取】
【平取】町内芽生の平取ダム建設にあたり、アイヌ文化保全対策の取り組みを紹介するスペースとして平取ダム管理棟内に整備された「ノカピライウォロ・ビジターセンター」が22日にオープンし、関係者約50人が出席してセレモニーが行われた。
町、町アイヌ協会、二風谷観光振興会が中心となり、ダム建設予定地周辺のアイヌ文化環境保全対策のための調査、それを踏まえた保全対策の検討・実施を長年にわたり取り組んできた。町は、2003年(平成15年)5月にアイヌ文化環境保全対策調室を設置し地道な調査を重ね、06年3月にその調査報告書をとりまとめて発表。データは膨大なものになり、大変貴重だと評価された。
ビジターセンターは、平取ダム管理棟内に整備。2017年8月に着工し、21年3月に完成。その後内部の展示物などを整えて、この日オープンを迎えた。
吉野敦久鵡川沙流川河川事務所長は「取り組みの成果と、三者の思いを紹介する施設。ノカピラアシッチセは新たな祈りの場として設置。今後とも地域の人々と連携を図り、安全と確実なダム工事や河川の整備・管理するとともにアイヌ文化伝承に努める」とあいさつ。
木村英彦平取アイヌ協会会長は「ビジターセンターが自然・文化の環境を良くしていくためにも大きな役割を果たすよう切に願っている。重要なエリアを大いに生かしていきたい」、遠藤桂一町長は「沙流川総合開発事業は計画してから半世紀かかっている。平取ダム完成で住民の生命と財産を守ることに寄与。沙流川流域のアイヌ文化と未来に向けた取り組みを知ってもらい、情報発信の場である拠点ができたことを喜んでいる。多くの人が訪れる観光資源としても大いに期待している」とそれぞれ来賓あいさつした。
ビジターセンター周辺には、祈りの場が3カ所、フットパス、アイヌの暮らしを支えた有用な植物を見て学べる植物保全エリアの標本園などもある。 10月31日まで無休。その後は4月1日〜6月30日、11月1日〜3月31日まで開放する。時間は午前10時〜午後4時まで。土日祝は休み。
問い合わせは平取ダム管理棟(☎01457・5・5266)
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