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函館新聞

函館野外劇開幕 〝星のまち〟の歴史物語、今年も市民の手で【函館】

フィナーレでは舞台目前の観客も一緒に手を振った市民創作「函館野外劇」第34回公演「星の城、明日に輝け」(10日午後5時40分ごろ、山崎純一撮影)

 第34回市民創作函館野外劇「星の城、明日に輝け」が10日、五稜郭公園一の橋前広場で開幕した。昨年に引き続き昼間開催の公演で、初日は約200人が来場。〝星のまち〟が見守ってきた歴史物語を今年も市民の手で上演する。

 1988年から続く創作劇。昨年よりもキャストのマスク着用を一部、緩和したが、新型コロナウイルス感染防止対策を取りながら実施する。

 昨年12月に亡くなった作家で、テーマソング「星のまちHakodate」を手掛けた新井満さんの追悼公演と銘打った。開演に先立ち、NPO法人市民創作「函館野外劇」の会の中村由紀夫理事長は「ともに新井さんの曲を聴いてしのびたい」とあいさつ。函館出身の歌手、暁月めぐみさんがテーマソングなど3曲を披露し「数々の曲を残された。とても愛にあふれている」と述べた。新井さんの妻、紀子さんも来場。七飯町大沼に移住した経緯に触れ「空も風も雨も良く見える場所。『星のまち-』も『千の風になって』も函館や大沼じゃなければ生まれなかった」と話した。

 物語は縄文、アイヌ民族の時代に始まり、港の礎を築いた高田屋嘉兵衛、ペリー提督ら歴史上の人物が続々と登場。幕末に洋式帆船「箱館丸」を建造した続豊治のシーンでは、同船が「ふね遺産」に登録されたことが紹介された。土方歳三の奮闘を描く箱館戦争では迫力の殺陣が繰り広げられ、劇中に挟まれるフラッグダンスやよさこい踊りの熱演に拍手が送られた。

 来場した函館市梁川町の主婦、北見秀美さん(55)は「ダンス、殺陣の場面はよく練習しているのが分かり楽しかった。水舞台時代も見ているが、コンパクトになっても函館の歴史が伝わって素晴らしいが、暑さもあるので夜に始めてもらえれば」と話していた。

 五稜郭公園では17、24、31日の午後4時から開催。入場は500円。8月13日午後7時、同14日午後3時、同6時からは市芸術ホールで屋内公演を行う。 観劇料は1000円で前売り券を販売中。いずれも中学生以下無料。問い合わせは同会(0138・56・8601)へ。

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