苫小牧南高校（髙橋昭仁校長）は８日、学校祭の一環で、クラスごとに制作した山車を担いで行進する「あんどん行列」を実施した。３年ぶりの公道での実施に、集まった市民らは、個性豊かなあんどんにくぎ付けだった。

あんどんを担いで、道道を練り歩く生徒たち

　あんどんは２メートル四方の立方体で、今年は人気マンガの「スパイファミリー」に登場する少女アーニャや「リトル・マーメイド」の主人公アリエル、青森のねぶたなどをモチーフにした１２体がお目見えした。

　午後６時半に同校前の道道苫小牧環状線を出発。澄川町３のマックスバリュ澄川町店付近との往復約２・５キロを練り歩いた。

　沿道に集まった地域住民らは、次々と通過するあんどんに歓声を上げ、辺りが暗くなると電飾の柔らかな光で、幻想的な雰囲気が広がった。「数十年ぶりに見に来たがどれも個性的」と白老町の主婦西澤昭子さん（４６）。苫小牧工業高校１年の吉田颯翔さん（１６）も「見ていて楽しい」と笑顔を見せた。

　苫小牧南高校１年の三森宥奈さん（１５）は「多くの人が写真や動画を撮ってくれた」とうれしそうだった。