パンの販売を開始し市民で盛況した十字街プロミエルカモイ店

　老舗レストランの五島軒（本店・函館市末広町、若山豪社長）は７日、自社製造の食パン、カレーパンの販売をスタートした。本店、直営店、テナント計４店舗で販売し、待ちわびていた市民で盛況した。

　パン製造は１８７９（明治１２）年に「ロシア料理とパンの店」として創業した同店の歴史を生かした新事業。看板商品の「函館カレー」をベースとした函館カレーパン（１個税込み３７８円）と洋食と相性抜群の角食パン（１・５斤８６４円）を開発し、昨年から準備を進めてきた。

　初日は午前１１時の販売開始前から多くの客が押し寄せ、各店で用意していたカレーパン５０個、食パン２０本が早々に売り切れる盛況ぶり。十字街プロミエルカモイ店（末広町）に訪れた弥生町のパート従業員、葛西志津子さん（６４）は「五島軒はカレーがおいしいのでカレーパンも楽しみにしていた。食パンは買えず残念だが、家族で食べるのが楽しみ」と笑顔だった。

　この日は売り切れ後、各店ですぐに商品を追加し、４店舗でカレーパン約７００個、食パン約１２０本を販売し、上々の滑り出しとなった。若山社長（３９）は「想像以上に来てもらえ、皆さん楽しみにしていたのが伝わってきた。日常の食生活で五島軒の味を楽しんでもらえるよう販売を続けていきたい」と話していた。

　８日以降も本店、十字街店、イオン湯川、上磯店で午前１１時から数量限定で販売。当面カレーパンは１人４個、食パンは１本限り。食パンの販売は日曜定休。問い合わせは本店（０１３８・２３・１１０６）へ。