脱炭素社会へ連携確認 西胆振グリーン社会創造研究会が初会合【室蘭】
脱炭素社会の構築に向け、多種多様な課題を解決するため、産学官民が一体となって取り組む「西胆振グリーン社会創造研究会」が6日、室蘭市みゆき町の室蘭ユースホステルで初会合を開いた。行政や民間企業が事業を遂行する際に、互いに支え合う仕組みづくりを行う。
NPO法人室蘭地域再生工場の藤当満理事長が「地域創生、活性化に寄与する多様なプレーヤーを集め、この地域が2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロの『ゼロカーボン』に貢献するチームを結成したい」と各団体に呼びかけた。
同研究会には室蘭市、胆振総合振興局、室蘭開発建設部、室蘭工業大学、室蘭まちづくり放送局、室蘭商工会議所、登別室蘭青年会議所、パナソニックITS、室蘭ガス、室蘭テクノセンターなどが参加。初会合にはゲストとして北海道経済連合会(道経連)、北海道環境財団も出席した。
環境省が推進する、再生可能な地域資源を循環させて有効活用し、足りない資源は他地域と補完し合うことで、地域の活力を最大化させる「地域循環共生圏」(ローカルSDGs)の創造と、超高齢化社会における脱炭素社会へのモデルづくりが主な活動内容。
初会合には21人が出席。各団体がこれまでの取り組みや今後の展望について情報交換した。道経連ゼロカーボン推進グループの村上浩三部長は「室蘭は製造業のまちで、ゼロカーボンに向けた課題が大きい自治体の一つ。私たちの知見や技術を提供して、互いにウィンウィンの関係になれたら」と述べた。
同研究会は年3~4回の開催予定。藤当さんは「この会をきっかけに皆さんと連携を密にしながら、一つでもやれることを見つけ、実現に向けて取り組みたい」と抱負を話していた。
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