【えりも】本町国道沿い灯台公園のシンボル、幌泉灯台記念塔の化粧直しが１日～３日まで、町商工会青年部（植木紀喜部長）を主体に、青年連盟会員と町職員も加わって行われ、白亜の美しい姿を取り戻した。

　同記念塔は、１９７８年（昭和53年）に幌泉灯台を観音山に移設した際に残された塔屋を町が海上保安庁から譲り受け、跡地を切り下げて真下に設置。灯台公園に造成し、シンボルとして保存してきた。同記念塔は、鉄筋コンクリート造灯台の初期の形式を残す造形の模範として、令和元年に国の「登録有形文化財」に指定されている。

　塗装作業は初日の１日は、足場かけ、灯火部鉄窓枠の錆び落としなどを行い、２日は塗装剤の付着を高めるシーラーで下塗りし、乾燥してから１回目の仕上げ剤を塗布。３日は２回目の仕上げ剤を塗布して終了した。

　商工会青年部では、同公園での恒例の「えりもの灯台まつり」での協賛イベントでの益金を還元しようと、２０１１年（平成23年）に初回の記念塔の全面塗装を行ったが、潮風の影響で特に灯火部の鉄枠部分が錆びることから15年にも塗装を行い、今回で３回目になる。

　塗装作業参加者たちは「灯台記念塔は町民が愛着を持つ町のシンボルで、文化財。これからも永久に保存していこう」と話し合っていた。

灯台記念塔の化粧直しに励む青年部員たち