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日高報知新聞

制度導入後の初活動はイチゴ収穫【浦河】

 日高振興局が全道に先駆けて導入した職員が副業などに従事する「ナナイロひだかサポーター制度」のサポーター活動が6日スタートした。振興局長から任命を受けた若手職員2人が浦河町向別のうらかわ菅農園でイチゴの収穫作業に従事し、人手不足解消の一端を担った。

 制度は、職員が地域・社会貢献活動を円滑に行うことができるよう支援する道として初の取り組み。職員が自らの空いた時間を活用し、一次産業を中心とした労働者不足の課題解決に向け、地域のニーズに応じた副業を行うほか、振興局公式SNSから地域の魅力を発信することで、地域への理解が一層深まり、通常業務へのフィードバックも期待される。

 副業先は、ハローワークや北海道おしごと情報サイトなどから、農業、水産業をメインに抽出した求人情報一覧を作成し職員へ情報を提供。サポーター職員が、その一覧から副業先を選択する。振興局長の許可を得て活動開始となる。

 制度導入後初の活動となったこの日は、地域政策課の村岡拓さん(29)と岩井瞳さん(23)がうらかわ菅農園で浦河の特産品イチゴ「すずあかね」の収穫作業に従事。はじめに、収穫するイチゴの色や形などの見分け方や摘み取り方について説明を受け、イチゴハウスへ移動。収穫したイチゴの並べ方や規格外イチゴとの分け方などの手順を確認しながら、作業を開始した。

 制度に参加したきっかけについて村岡さんは「日高に来て3年になるが、コロナ禍で思うように地域と関わることができなかったので、地域に溶け込むいい機会になった」と話す。農家での就労について岩井さんは「出勤前の朝の2時間で働けるのが魅力だった。イチゴが好きなのでワクワク感を持って働けます」と笑顔を見せていた。

 制度を活用したうらかわ菅農園の菅正輝さんは「農業は人手の確保が難しい業種。この制度を知ってすぐに利用したいと思った。振興局職員の皆さんが本業前の時間を活用し働いてくれることはとてもありがたい。この体験を地域産業の貢献につなげてもらえれば」と期待を寄せていた。

 サポーター登録は、制度に賛同し活動を希望する職員を振興局長が任命する。6月の任命式では65人だった登録者数も、現在は、12人増加の77人となった。制度を運営する地域政策課では、今後も登録人数は増えると見込んでおり、管内の事業者に対し、同制度の一層の周知を図り、積極的な活動の促進につなげたいとしている。

イチゴを収穫するサポ ーター

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