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苫小牧民報

フランス料理界最高峰の称号獲得 グランドホテルニュー王子の早川シェフ「感慨深い」

グランドホテルニュー王子(苫小牧市表町)のレストランシェフ早川智さん(47)に、フランス料理界最高峰の称号の一つ「レ・ディシプル・ド・オーギュスト・エスコフィエ」が授与された。一般社団法人日本エスコフィエ協会(事務局・東京、大阪)が、早川さんのフランス料理に対する知識や技術を高く評価し、授与を認定した。栄誉の称号獲得に同ホテルの従業員らも喜んでいる。

栄誉の称号を授与された早川シェフ

 同称号は、現代フランス料理の礎を築いたオーギュスト・エスコフィエ(1846~1935年)の「正当な弟子である」を意味する。近代料理術の普及を図るエスコフィエ協会(フランス)などが称号制度を設けている。

 授与にふさわしい日本の料理人については日本エスコフィエ協会が国内の35歳以上の会員からリストアップし審査。フランス料理に対する技能や経験が豊富な料理長か、同等と認められる人を認定している。年に1度、審査の機会があり、今年は6月7日付で全国の30人を認定。道内では早川さんと、オホーツク管内西興部村のシェフを選んだ。

 早川さんは山梨県出身。東京の調理師学校でフランス料理を学び、道内外のホテルで技術を磨いた。現在はグランドホテルニュー王子の「スカイレストラン・グランビュー」で腕を振るっている。食材の水分を外に逃がさず、料理のおいしさを保つ調理法を得意としている。

 学生時代にはエスコフィエの料理本を熟読して勉強したといい、尊敬する料理人の名を冠した称号を手にし「感慨深い」と目を細める。今後は、後進の育成にも力を入れたい考えで、「食事という幸せな時間をお客さまに与えられるすてきな仕事。それを若手に伝えていきたい」と意気込んでいる。

 同ホテルは今年秋、早川シェフによる賞味会を企画している。

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