６月29日に大井競馬場で行われた第45回帝王賞（中央・地方交流ＧⅠ）でＧⅠ初勝利を挙げたメイショウハリオ（牡５歳）を生産した浦河町の三嶋牧場（三嶋昌春代表）で１日、同馬の優勝を祝い関係者や牧場スタッフらの記念撮影が行われた。

　記念撮影には、浦河町軽種馬生産振興会（岡本昌市会長）、浦河町（池田拓町長）、ひだか東農協（笹島政信組合長）、日高軽種馬農協（古川雅且組合長）の関係者と牧場スタッフら約70人が駆け付け、メイショウハリオの優勝を喜び笑顔で万歳三唱。

　同牧場は戦前から馬を生産してきた老舗の牧場で１９６０年に法人化。現在は約50人の牧場スタッフがいて、約１００頭の繁殖牝馬を繋養している大規模牧場。昨年、ダノンキングリーが安田記念を制しＧⅠ初優勝を果たした。

　当日、大井競馬場でレースを観戦した同牧場の三嶋健一郎専務（49）は、「（生産・育成を一貫して手掛けた馬で）いろいろな人との関わりで（ハリオが）勝つことができた。感謝しかない。好メンバーが出走する中で、長年お世話になっている（メイショウのオーナー）松本好雄会長の馬で勝てたことにもスタッフ一同喜んでいます」と話し、「牧場では、見栄えのする良い馬で、難しいところもなく、生産・育成を通してスタッフの評価の高かった馬」と振り返った。

　同牧場野深分場の中村公昭場長（44）は「当歳の時から馬っぷりの良い雰囲気のある馬でした。（レースは）スタッフ皆で応援し、強い相手だったが一発あるかなと期待していた。松本オーナーの馬で勝てて良かった。スタッフ皆で喜びを分かち合えた。この先も楽しみです」と声を弾ませた。

　池田町長は「素直にうれしい。町内生産馬が勝つことで活気が出る」、笹島組合長は「Ｇ１勝利は近くの生産者にとっても、農協職員にとっても励みになる」と喜び、ハリオのさらなる活躍を期待していた。

万歳でメイショウハリオの優勝を祝う三嶋牧場の関係者ら