【新ひだか】高静小（鈴木晋作校長、児童数５０５人）の３年生66人が26日、ホクレン女子陸上競技部（長渡憲司監督）の４選手を講師に「ホクレン女子陸上部みんなで走ろう！陸上教室」で走り方の基礎やコツなどを学んだ。

　ホクレン女子陸上競技部は１９８７年（昭和62年）に創部。北海道唯一の中長距離実業団陸上競技部として活動を行い、実業団対抗駅伝（クイーンズ駅伝）のほか各種大会の出場、五輪選手の輩出など活躍。

　また２０１１年から地域貢献活動の一環として、走ることを通して、健康な体を作り、食の大切さを知るきっかけになってほしいとの思いから、選手とスタッフが道内の小学校を訪問し、ランニングの基礎やトレーニング、リレーなどの技術も教える出前授業を行っている。同部は選手の減少などで来年３月に解散し、36年の活動に幕を下ろす。

　この日は、長渡監督らと選手４人が２チームに分かれて、児童たちへかかとを上げながら走るトレーニングや、地面を蹴って足を高く上げるなどの基礎のほか、普段の授業では行わない横走りなどを指導し、最後はリレーで走ることの楽しさを伝えた。

　樋渡未空（みわ）さん（８）は「走り方やリレーのコツなどを学べて、とても参考になった」、増本煌士（あきと）君（同）は「最初は緊張したけど、身体を動かしているうちに楽しくなった。いろいろな練習を学べてよかった」と話した。選手たちは「来月は運動会があると聞いています。学んだことを参考に頑張って」と激励した。

　同校の鹿海圭吾教頭は「通常の授業では教える事の出来ない練習などを取り入れてもらい、教員たちも学習できた。今後に繋げていきたい」と話した。

選手から基礎を学ぶ児童たち