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函館新聞

大幅な省人化 1人で田植え ロボットに注目【函館】

岡田さんの水田で実演したロボット田植え機での田植え

 情報通信技術(ICT)などを活用したスマート農業の加速に向け、道南でもロボット田植え機が注目されている。苗補給以外の旋回や植え付けを自動でこなす優れもので、田植え作業の大幅な省人化を実現。新型コロナウイルス禍で米価が下落する中、コメ作りの低コスト化や省力化の〝切り札〟となりそうだ。

 ロボット田植え機の実演会が24日、北斗市稲里の岡田浩幸さん(51)=市米穀振興会会長=の水田で開かれた。農機具販売の北海道クボタ札幌支社北斗営業所(内田充所長)が企画した。岡田さんは道南ブランド米「ふっくりんこ」を中心に37ヘクタールを作付け、今月20日に田植えをスタート。全部植え終わるのは今月いっぱい掛かるという。

 ロボット田植え機はディーゼル8条式で有人仕様。田植え前に水田の外周を1周し、GPS(全地球測位システム)で圃場(ほじょう)マップを自動作成。その後、オペレーター(運転手)がいなくても真っすぐ走り、条間33センチできれいに苗を植え付けていった。

 田植えにはオペレーターに加え、苗の補給を行う補助者など通常3人が必要だが、ロボット田植え機は1人で対応できる。1日に最大3ヘクタールを植え付けられる。

 岡田さんは「人間より真っすぐ植えられるので、すごい。最少人数で作業ができる」と感心した様子だった。

 旋回時の安全を考慮し、旋回スペースを広く取るのが欠点。価格は1台595万円(税別)と高額なのもネックだ。同社によると、道内で15台ほど導入され、今年は既に今金町の1戸で実演済みで、北斗市の別の1戸、八雲町の1戸でも実演を行う予定。同社は「コメ余りで米価が下がっており、農家の省力化と低コスト化は避けられない」と強調、道南でも販売拡大を目指す方針。

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