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十勝毎日新聞

リチウム電池 原因で火災 捨て方に注意【帯広】

 十勝管内の収集ごみを共同処理する一般廃棄物中間処理施設「くりりんセンター」(帯広市西24北4)で、近年火災が増加している。2021年度は10件発生し、今年度も約2カ月で3件。火災発生に伴い、一時的に搬入停止となるケースも。出火原因の大部分がリチウムイオン電池などの小型充電式電池とみられており、同センターではごみの受け入れに影響が出ないよう、正しい分別の徹底を呼び掛けている。

可燃ピットで発生した火災を自家消火する様子(2月15日、十勝圏複合事務組合提供)

 同センターによると、20年度は3件の火災が発生し、3件とも消防車が出動。うち2件で一時搬入を停止した。昨年度は10件すべて自家消火したが、一時搬入停止は3件あった。

 火災のほとんどが不燃・大型ごみを破砕する機械の運転中。破砕処理後、可燃物をベルトコンベヤーで可燃ごみのピットに運ぶが、その出口の下で発生している。また、破砕の衝撃で発火するものもあるという。

 全国のごみ処理施設では、小型充電式電池が出火原因となる火災が起きており、同センターでも同様とみる。広島市の施設では昨年1月に火災が発生し、復旧まで10カ月を要した。その間、他の施設に受け入れてもらった例がある。

 仮にくりりんセンターで同様の事態になった場合、近隣の釧路や北見の施設では処理の余力を考えるとほぼ受け入れは不可能。札幌で探すか、民間の施設に依頼することになり、いずれにしても高額な復旧費用の他、長期にわたり運搬・委託処理の費用が発生する。

 そのため同センターでは「いつ大事故につながるか不安。施設が使用不能になれば、各自治体からの家庭ごみの収容にも影響が出るので、分別の徹底を」とし、特に小型充電式電池や、それらを内蔵している製品の取り外し方や捨て方、回収方法に対し、注意を呼び掛けている。

くりりんセンターで保管されている小型充電式電池やそれが使われている製品

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