北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

日高報知新聞

アイヌの植物利用と健康【平取】

【平取】町主催のシシリムカ文化大学講座「アイヌの伝統的生活文化の再発見第1回」が11日、町中央公民館で開かれ、会場44人、オンライン61人計105人が参加して、アイヌの植物利用などについて学んだ。

 講師は町出身で、薬学・天然物化学を専門分野とする薬学博士の山岸喬(たかし)北見工業大名誉教授。平取小学校時代に木の実や昆虫採集に熱中したのが趣味の原点で、現在は世界各地の植物を撮影。著書に「北海道薬草図鑑」などがある。

 山岸教授は、アイヌの植物利用と健康をテーマに、アイヌの人たちが薬物や食物として利用してきた植物や活用の可能性について話した。

 アイヌ民族にとって最も重要な植物とされるイケマの信仰での利用や、毒の強いトリカブトが平取にもあり酋長のみが採集の権利を持っていたとあるなどと紹介。

 また、漢方で重要な生薬ヤマシャクヤク・芍薬は、腹痛時に使う薬草で、「見た目にも美しく、保護して群生するのも良いかも知れない」。ハマナスの花は、ビタミンCの含有量が高く熱にも安定。乾燥させお茶にして飲むなど、投与により便臭の原因物質が減少したデータなども示し、活用の可能性に触れた。

 「アイヌの人たちは、食材についても生活の知恵から生み出したものが多く、バランスの良い食事をとっていたため、健康な体を維持できていたのではないかと考えられる」とした。

アイヌの植物利用と健康について講演する山岸教授

関連記事

釧路新聞

毛綱建築の旧ふくしま医院、宿泊施設に 来月から予約開始【釧路市】

  酒類卸販売の五明(釧路市末広町3、五明龍哉社長)は釧路出身で日本を代表する建築家、毛(も)綱(づな)毅(き)曠(こう)氏(1941─2001)が設計し、釧路市内における最後の作品とされる旧ふくし...

釧路新聞

別海で気球に乗ろう 参加者、CF募集【別海】

  【別海】町内の有志「べつかいに熱気球をあげる会」(木嶋宏之代表)は来年1月12日の午前7時~同11時、町市街地近郊の草地(町別海220)で、町民を対象に熱気球の係留飛行イベントを開く。15日ま...

函館新聞

GLAY公式ロゴ 空港格納庫に登場【函館】

来月24、25日に30周年ツアー  函館出身のロックバンド・GLAYが来年1月24、25の両日行うデビュー30周年ツアーの函館公演を盛り上げようと、東京の航空運送事業会社「Japan Biz ...

函館新聞

道南ドクヘリ出動192件 今年度上期

来年ピックアップ出動試験  道南2市16町と医療機関などでつくる「道南ドクターヘリ運航調整委員会」(事務局・市立函館病院)は、今年度上期(4~9月)のドクヘリ出動実績が前年同期比52件減の192件...

室蘭民報

数量限定で販売再開、室蘭産ブランド活ホタテ「蘭扇」 8年ぶり、10日から..

 室蘭漁業協同組合(室村吉信代表理事組合長)は6日、室蘭産ブランド活ホタテの3年貝「蘭扇」を数量限定で試験販売すると発表した。販売は2016年以来、8年ぶり。200箱限定で、10日からオンライン...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス