【平取】町内二風谷の沙流川歴史館は、道内のダムカード46種類を展示する企画展「北海道ダムカード展ｉｎびらとり」を開催している。道内で配布されているダムカードを一挙に見られる展示会として、多くのファンが訪れている。

　ダムカードは、ダムのことを広く周知しようと国土交通省と独立行政法人水資源機構の管理するダムで２００７年度（平成19年度）に作成、配布を始めた。国土交通省、水資源機構のほか、都道府県や発電事業者の管理するダムでも作成され、ダムの管理事務所や周辺施設で配布している。

　カードは、表面にダムの写真、裏面にはダムの形状や貯水量などの基本情報をはじめ、建設にあたってのこだわりの技術や周辺地域の情報などが記載されている。

　企画展は、改修工事を終えた沙流川歴史館のリニューアルオープンに合わせて実施したもの。職員らが昨年７月から今年３月までの期間に、道内各地のダム管理所を回りダムカードを入手。国や道が管理する公式のダムカード43種類と発電事業者などの非公式３種を合わせた計46種類のカードが展示されている。

　ダムカードのほか、ダムの場所を示した大型のマップやダムとダム周辺の景観を撮影した写真のスライドショー、地元「二風谷ダム」を紹介するパネルなどが掲示されている。また、職員がカード配布先を訪れた際に撮影した、ダム所在地域の飲食店で販売されている「ダムカレー」の写真も掲示している。

　ダムカードが一挙に見られる展示会は、道内では初となることから、ゴールデンウイーク中には道内外から約５００人が来場した。

　帯広市の斉藤正友さんは「カードは、そのダムに行かなければもらえない。展示されている46カ所のダムを何年かかるかわからないが制覇してみたい」と話していた。

　同館での展示は、27日までとなっているが、28日以降は、平取ダムビジターセンターを皮切りに、振内町民センター、貫気別支所、ふれあいセンターびらとり、二風谷ダムの５カ所で２週間ずつの移動展が行われる。詳しくは、平取町ホームページや掲示ポスターなどで確認を。

壁一面に飾られた全道各地で配布されているダムカードの展示会