タンチョウひな元気な姿【釧路】
園内で回収した野鳥(ハシブトガラス)1羽の死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたため、4月22日から休園していた釧路市丹頂鶴自然公園(鶴丘112)が19日、営業を再開した。休園中に生まれたタンチョウのひなも元気な姿を見せて再開に花を添え、来園者を楽しませた。
同園を管理する釧路市動物園では、4月20日に野鳥の死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたため、同公園を休園し様子を見ていたが、4週間が経過しその間に新たな発生が確認されなかったことで再開を決めた。
また、休園中に生まれたのはタンチョウのナカチャンベツ(雄、年齢不明)とノギク(雌、年齢不明)の間に生まれたひなで、産卵は4月4日。別のつがいのコウタ(雄、6歳)とショウコ(雌、年齢不明)が代わって抱卵し、今月7日にふ化し現在も育成している。ひなは体長が20㌢程度に成長し、園内の水生生物や同公園が与えるホッケなどの餌を食べて順調に成長。3カ月後に性別を確認し名前が付けられる。
この日は、再開を待ちわびた市民、京都や神奈川県などからの観光客らが訪れ、タンチョウの観察などを楽しみ、ひなを見つけると「かわいい」と話しながらカメラやスマートフォンにその姿を収めていた。市内から訪れた70代男性は「かわいい姿を写真にしっかりと収めた。順調に成長し、求愛ダンスを踊る姿を撮りたい」と笑顔を見せた。
同動物園の高嶋賢治主査は「体が小さいとカラスに襲われるなど事故に遭いやすいので、まずは無事に成長し、体が大きくなってほしい。多くの方が来園し、元気な姿を見てもらえたら」と話していた。
同公園の開園時間は午前9時から午後6時。問い合わせは0154(56)2219へ。
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