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十勝毎日新聞

ばん馬 九州産2頭も出走 「ばんえい十勝」22日開幕【帯広】

 22日に開幕する今年度の「ばんえい十勝」に、珍しい九州産馬が競走馬登録されている。出走馬の大半が北海道産馬だが、2頭は熊本生まれ。重種馬の一つで、ばんえい競馬を支える「日本輓(ばん)系種」の生産頭数は、生産者の高齢化や後継者不足の影響も受け、減り続けている。地方競馬全国協会(NAR)では今年度から、道外生産者対象の奨励金制度も設けるなど、道外産馬の確保に向けた取り組みも進めている。

栗駁毛の容姿も目立つクマモトイケメン=ばんえい十勝提供

 九州産馬2頭の名前は、クマモトイケメン(牡3)=西弘厩舎(きゅうしゃ)=と、クマモトヨカバイ(牡3)=同厩舎=。イケメンは「栗駁(くりぶち)毛」に分類され、ツートンカラーの容姿も目立つ。2頭は2戦目にそろって初勝利を挙げた。西弘調教師は「心肺機能など、まだ足りないな、というところもある。完成するのは四歳くらい」と見守る。

青毛の堂々とした馬体が特徴のクマモトヨカバイ=ばんえい十勝提供

 生産者であり、馬主・古閑牧場(熊本県)の古閑清和社長は「2頭の父母とも、うちで生まれた馬。もうちょっと身体ができれば…という楽しみはある」と期待を寄せる。

 ばんえい十勝によると、現役登録(3歳以上)607頭の大半は、北海道生まれ。本州の生産馬は、青森3頭、岩手2頭、熊本2頭の計7頭にとどまる。

 ばんえい競走馬用に生産される日本輓系種。日本馬事協会によると、前年度、国内で血統登録された日本輓系種は967頭だが、ばんえい競走馬を目指す馬は「1割半ばから2割程度」(牧場関係者)。

 能力検査(能検、2022年度は10回開催予定)合格すると、競走馬デビューを果たすが、ばんえい十勝によると、21年の合格率は75.9%。その門は決して広くはない。すでに2勝

 ヨカバイとイケメンは能検に合格、すでに2勝を挙げた。今季初戦はヨカバイが23日第1レース、イケメンは26日第1レースの予定。

 ばんえい競走馬の約9割は道内産。十勝、釧路、根室各管内をはじめ、道内各所に生産牧場が点在する。しかし、近年は生産者の高齢化や後継者不足で、生産牧場自体が減少、登録馬も20年前(02年、2932頭)と比べると7割も減少している。

 NARでも、こうした状況を危惧。本年度から、道外生産馬がばんえい競馬の能力試験に合格した場合、その母馬の飼養者に最大20万円を上乗せする「優良種牝馬改良促進奨励」を始めた。同協会は「馬資源の確保によって、魅力ある競馬につながれば」と強調。ばんえい競馬の屋台骨を支える競走馬の確保に向けた新たな取り組みが、静かに始まっている。

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