浦河町教育委員会主催の「端午の節句　五月人形展」が、町総合文化会館アートホールで始まった。豪華な武者飾りや桃太郎などの人形飾りが多数展示され、訪れた来場者の目を楽しませている。

　日本の四季の行事を認識するとともに、収蔵資料の活用を目的に毎年、町立郷土博物館が所管する企画展。町民から寄贈を受けた昭和中期から平成の武者飾りや五月人形、鯉のぼりなどを展示する。

　武者飾りなどの五月人形は、飾っておくと疫病除けや魔除けとして、平安時代頃からの風習として日本各地に伝わる文化。

　展示会場の文化会館アートホールには、武者飾りや兜飾りの段飾りが11組、平飾り３組、五月人形のケース飾りが14組、桃太郎などの人形飾りが７体、鯉のぼり９本など展示されているほか、鍾馗（しょうき）の顔出しパネルも設置し、子どもから大人まで誰もが楽しめる展示となっている。

　また、昨年から郷土博物館の企画展では、展示テーマに合わせた「博物館資料カード」として貴重な資料の図柄などを掲載したカードを作成。今回の展示会では１９５０年代（昭和30年代）中頃の掛軸飾りをカード化し配布している。

　展示は、アートホールのほか、図書館やまちなか元気ステーション前、基幹集落センター堺町会館ロビー、役場荻伏支所の４カ所にもケース飾りを設置している。

　時間は午前10時から午後６時。５月８日までの開催となっている。

五月人形展は５月８日まで開催