チャリティー歌謡ショー「歌で元気！北海道歌まつりｉｎ浦河」が17日、浦河町総合文化会館文化ホールで開かれた。演歌歌手、朝花美穂さんのパワーあふれる歌声で、来場した地域住民や演歌ファンは、久々の歌謡ショーを楽しんだ。

　歌で元気！北海道歌まつりｉｎ浦河は実行委主催。当初は「新春に歌うチャリティー」として２月26日に開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症のまん延防止期間となったことから日程を延期し、この日の開催となった。協力は音羽流浦河菊釉会、徳間ジャパンコミュニケーションズ、後援は浦河町、浦河町教育委員会、浦河町社会福祉協議会、日高報知新聞社。

　新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止観点から入場者は２５０人とし、来場時の検温とアルコール消毒を徹底して行われた。

　第一部では、友情出演として音羽流浦河菊釉会の踊りと、地元浦河町出身の歌手、山口美直子さんが歌声を披露。第二部は、メインイベントとなる朝花美穂オンステージ。

　朝花さんは鳥取県米子市出身の23歳。カラオケ店を経営していた祖母の影響で、大衆演劇や新舞踊の芸事を学び、２０１６年に鳥取県三朝町で行われたＮＨＫのど自慢でチャンピオンに。その後、本格的にプロの歌手を目指し、18年に「なみだの峠」でデビュー。これまでにシングル５枚を発売している。浦河でのステージを前に、朝花さんは「初めて訪れる浦河町で、初めての人たちに私の歌で元気になって、喜んでもらいたい」と意気込んだ。

　歌まつりでは、朝花さんのデビュー曲なみだの峠をはじめとするオリジナル曲のほか、皆の衆、東京だョおっ母さん、北の漁場など馴染みの歌を織り交ぜて全13曲を熱唱。最後は、歌謡芝居「九段の母」を熱演し、来場者は、笑顔あり涙ありのショーを楽しんだ。

　町内から観覧に訪れた女性は「コロナ禍で、お祭りや歌謡イベントが中止されていたので、久しぶりに、生で歌手の歌声を聞けたことが新鮮に感じた。とても楽しかった」と話していた。

ステージで熱唱する朝花さん