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日高報知新聞

オジュウチョウサンは牧場の宝【平取】

【平取】16日の中央競馬「第24回中山グランドジャンプ」(J・GⅠ、芝4250㍍)で優勝したオジュウチョウサン(牡11歳)の生産者、町内川向の坂東牧場は喜びに沸いた。

 坂東牧場は、町内川向で1950年(昭和25年)に創業。72年6月に法人化し、本場事務所を日高町福満に移転。現社長は3代目の坂東正積(まさかず)さん(46)。生産・育成・調教を手掛け、現在は預託、繁殖を含め300頭ほどけい養し、従業員数は105人。

 絶対王者のオジュウチョウサンは、同レース2年ぶり6度目の勝利。JRA所属の11歳馬がJRA重賞を制したのは平地を含め史上初めて。J・GⅠは通算9勝目となり、同馬が持つ最多勝記録を更新した。

 レースは2番手で最後の直線を向くと、最終障害飛越後、逃げ込みをはかる3番人気のブラゾンダムールをとらえ、ゴール板を駆け抜けた。

 この日、正積社長は中山競馬場で愛馬を応援。自宅では従業員らと事務所のテレビでレースを見届けた父の坂東勝彦顧問(73)は、「大勢のファンの期待に応えてくれて満足。11歳の馬がこんなに頑張っている。小さい頃は目立つような馬ではなかった。馬の素質を見い出し、障害に導いてくれた人たちに感謝。我々の歳になっても、前向きにもうひと頑張りしなくてはとの思いを持たせてくれた。(オジュウチョウサンは)牧場の宝」と満足し喜びを話した。

 岡本渉マネージャー(45)は「感無量。幸せな思いをさせてもらって本当にうれしい。特別な存在ではあったが、期待半分、不安半分でレースを見ていた。勝利の瞬間は、本当に改めて精神力の強さを感じた。お疲れ様と言いたい」と労った。

 レース直後には、町軽種馬生産振興会の船越伸也会長、佐藤和三副町長、同産業課の加藤三明課長、軽種馬農協スタッフなどが祝福に次々と駆けつけ、事務所内は祝賀ムードで笑顔が弾けた。

 朗報に早々駆けつけた佐藤副町長は「馬の実力もあるが、関係者の皆さんの努力の賜物。コロナ禍など暗いニュースが多い昨今、明るい話題をもたらしてくれて町としても本当にうれしい。今後もけがをせず走り続けてほしい。所用で来れなかった遠藤桂一町長からも『絶対王者として君臨し続けてほしい』と連絡が入っている」と熱いエールを送った。

オジュウチョウサンの勝利を喜ぶ牧場関係者ら

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